晴れのち曇りと、にわか雨と。
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僕は地球上の生き物の中で、ネコが一番美しいと云う偏見を持って生きている。
ずっと昔にそう思ってしまった。
眺めていればいるほど、近くで見れば見るほど、その完璧さに力が抜けてしまう。完成された美とはこうゆうことをゆうのだ。
もう一度認めるけど、これは僕の偏見だ。
小さい頃からわりと色んな生き物を飼う事が出来た。金魚、セキセイインコ、カメ、ザリガニ、ブラックバス、小魚、クワガタ、カブトムシ、鈴虫、蛍、ニワトリ、イヌ、ネコ、etc・・・。そして今は一匹のうさぎと一緒に住んでいる。
でもやはり、ネコは別格だ。性格、行動、大きさ、声、体のしくみ、保有ポテンシャルの全てが僕にはドストライク。
ネコの顔をよーく見てみる。鼻先から眼筋にかけての複雑に清れつされた毛並みをみているだけで、ため息ものだ。超一流の独創的で数学的なデザイナーが一生を捧げてもこんな完璧なデザインは作れない。
ネコには、犬やその他のような体臭はない。柔軟な身体を使って、全身を舐めて洗うことができる。体臭を、消すのだ。こんな数ある忍者的なとこもかっこいい。
ネコの舌には固い毛の様なものが逆手に生えている。この舌を使って、まるでクシで解かすように毛を舐める。ネコが舐めて濡れた毛並みは、雨上がりのような匂いがしてとても気持ちがいい。
ネコの肉球は柔らかい。柔らかさゆえ、高いとこから飛び降りてもクッションになってショックを吸収したり、物音を消す事も出来る。爪は意思で出したり隠したりもできる。普段はぬいぐるみのような手も、爪を出せば垂直にだって登る事が出来る。
ネコは視覚動物だ。左右に16本づつ、計32本のレーダー代わりの立派なヒゲがあるけど、レーダーとしては超短距離すぎる。犬程に鼻は利かない。そのかわりに、目はとてもいい。昼でも夜でもその光量に合わせて瞳孔をそこまで自在に操るなんてネコ科くらいなものだ。一般的に、その視覚は白黒とされている。視覚が最強のレーダーのため、動くものには興味が尽きない。
ネコはかわいい。家の中でネズミなんかを捕まえると大変だ。すぐには殺さず、わざわざ飼い主に自慢しにいってしまう。人の前でわざとネズミを離して、また捕まえる。何度も、繰り返す。
自慢して気が済むと、飽きてしまう。ネコの最大のかわいさは、飽きてしまうことだ。ふっと飽きてしまう。つい今まで夢中になってたことに、風が吹いたようにふっと飽きてしまうのだ。転がる物体に心を奪われて、我がものにせんと追いかけ回した次の瞬間には、手を舐める事が夢中の矛先になってたりする。そんな気ままなとこがうらやましく、憎めない。
夏はネコのいるところが一番涼しいと言うけれど、その通り逆に冬になればちゃんとあったかいとこから動かない。コタツの電源が入ればずーっと中で寝る。ストーブが点けばとろとろになるまでその前から動かない。熱さでぐでんぐでんになるまで、最前列でひとりじめ。心のままに行動する。
座ってるネコの後ろ姿が好き。無駄がないとはこうゆうこと。なにかをひたすら観察しているような、遥か遠くを眺めてるような、ただじっと休んでるような、次の合図にはさっと獲物に飛びつくような、無駄のない完璧な後ろ姿。完成された美。ネコ以外に、ネコの真似は出来ない。
うーん、やっぱりネコは好き・・・。
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